おこめ

年下彼氏×年上彼女 の恋愛小説書いてます

My precious one 3話

.
3


だめだ完全に踊らされてる。


真剣に相手にされてるわけないと思いながらも
早めに仕事を終わらせて昨日と同じ場所に向かう。



「お疲れ様です。ほんまに早く終わったんすね!」


到着するやいなや、嬉しそうに彼は言った。


『お待たせしてごめんなさい。お疲れ様です。』
「いえいえ、ほな行きましょかぁ」


この状況はなんだろう。


考えを巡らせながら何か話さないとと頭をフル回転させる。



『いつも何時くらいに終わるんですか?』

「それ言うたら梨紗さん、気遣いそうやから内緒です」

『でも.....』

「大丈夫っすよ!大学の課題やってるんで」

『だっ大学?!』


「え?」

『....え?』

「すみません、俺バイトです。大学生です。」


.............大学生?


まって。大学生?


たしかに、かっこいいと思っていただけで
彼が何歳だとか、バイトだとかあまり考えてなかった。


そりゃあ歳下だとは思ってたけど…



『あっそうだったんですね....!!!?』

「びっくりしました?」

『や、まあ、、永嶋さん大人っぽいし、、』

「ほんまですか?それは嬉しいっす」



「ここっす!上手いんすよー」


連れてきてくれたのはお好み焼き屋さんだった。


「豚玉とコーラで!梨紗さんはビールっすか?」

『いや私もコーラで大丈夫』

「じゃあ豚玉とコーラ2つお願いしまーす!」

『お酒弱いの?』

「弱いってかまだ飲んだらダメなんすよ」



その言葉を聞いて、
本当に浮かれすぎていたと気づくのに時間はかからなかった。